第8話:BCAAについて
協栄ボクシングジムフィジカルトレーナーの大橋です。
今回は『BCAA』についてお話したいと思います。
第6話のプロテインの際に少しだけお話しましたが
BCAAとは簡単に言えばアミノ酸です。
体内ではたんぱく質を合成させるのに必要なアミノ酸が20種類あります。
そのうち食事でしか摂取することができないアミノ酸が9種類あります。
これを必須アミノ酸といい
この9種類のうちの3種類がバリン・ロイシン・イソロイシンと言われる
必須アミノ酸で『BCAA』はこの3つのアミノ酸の総称です。
運動で激しく体を動かすと
血中のアミノ酸濃度の低下などにより
エネルギー源確保のために筋肉のたんぱく質を分解して
BCAAなどのアミノ酸を取り出し、エネルギー源として体に供給するようになってしまいます。
このことを筋分解(カタボリック)と言います。
その為、BCAAを摂取することで
・筋たんぱく質分解抑制
・筋損傷軽減
・筋たんぱく質合成促進
など疲労感や筋肉痛の軽減に効果があると言われています。
また、BCAAが効率的に運動時のエネルギー源として利用されれば
・筋肉中のグリコーゲン節約
・乳酸産生抑制
など糖の利用が抑制されることで、乳酸の産生も抑制されるので
運動パフォーマンスの維持につながる可能性もあります。
筋分解を起こさないためにも
血中のアミノ酸濃度が低下しないようにすることが必要になるので
運動前や運動中にもBCAAを摂取します。
食事などから摂取したたんぱく質をアミノ酸に分解するまで
消化・吸収に3~4時間程度かかりますが
BCAAはアミノ酸を直接摂取する形で消化は必要ないので
約30分で吸収されるので
運動30分前のBCAAを摂取することをオススメします。
▶︎大橋忠幸≪フィジカルトレーナー≫
・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JASP-AT)
・鍼灸師
・柔道整復師
▼インスタグラム【プロ選手のトレーニングなどを掲載】
https://www.instagram.com/tadayuki_ohashi/
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